うちの会社のリモートワーク - その 1

3年前からはじまった私たち中小企業・小規模事業者のリモートワーク環境づくり

こんにちは。代表の佐山です。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、注目されているリモートワーク。
私たちがリモートワークを始めたのは3年ほど前でした。きっかけは従業員が家族の介護をすることになったこと。何とか工夫をしてチームメンバーが仕事を続けられるようにしたいと思いました。ちょっと長くなりますが顛末をご紹介。

[振り返り]
まず、それまでの仕事内容と全チームメンバーとのコミュニケーションを振り返ってみました。
その1. 仕事の内容
仕事の種類としてはコンサルティング、クラウドサービスの開発・運用・サポート、そして調査・研究・出版があります。
外部との打ち合わせで外出するのは社長である私がほとんどでした。
その2. 社員とのコミュニケーション
メンバーは以前の職場が一緒だったり、入社前から友人であったり、共通の友人がいたりと信頼関係が築かれていました。年齢も 30 代以降で十分な職場経験と社会生活を経験した人材ばかり。
その3. 環境とツール
リモートワーク検討前からOffice365 に移行していたので、全員 Microsoft Teams に慣れていて、近くにいてもチャットで会話をしたりするような環境にも慣れ親しんでいた状況でした。

[100%の完璧を求めない]
まずリモートワークっていうと
「誰が何をしているかわからない」、「コミュニケーションはどう行うのか」、「会議の実施はできるのか?」「お客様から理解は得られるのか」、「ビジネスフローが違う」、「以前と同じように仕事できない」などの不安があり、
「準備期間を設けて、一部の組織で先行して、100%移行できないなら、代替手順を提案」

なんて考えていたらいつまでも開始できない。
100%今まで通りなんてありえないしなと。そこで「やっちゃえ(矢沢永吉さん風に)」と
まずは実施して、上手くいかない部分があれば修正していくことにしました。

[デジタル断捨離]
結果的に見れば、今までのビジネススタイルやシステム環境を断捨離する「デジタル断捨離」でした。
まずは基本ルールとして、裁量労働制方針に切り替えました。
就業場所は全員が自宅か自宅近くのシェアオフィスで仕事。もちろんツールとして全員に ThinkPad の支給、Microsoft Teams が利用できる Office365 ライセンス。
時間は好きなように、プライベートを考慮できるスケジュールが組めるようになりました。クラウドシステムの開発・運用・サポートはもともとリモートで行われているし。
手元に PC があれば場所は関係なく、コンサルティング案作成も、原稿執筆も場所は関係なくできる。

得られたものは
・メンバーの実情や要望に沿った思い通りの仕事スタイル
・クリエイターにとっては、いつでもどこでも夜中でも?好きなように仕事ができる(24時間仕事したいっていうエンジニアもいました)。
・通勤時間がいらない!
・会議から効率高いディスカッションへ(黙っていると「お前いる?」なんて言われる)
(15分程度のメンバー同士のデイリー、マネジメントが参加する 2 時間のウィークリー、メンバー全員がプレゼンテーションを行うマンスリーが新しく生まれました)
・お客様との会議も 3/4 が Teams を利用した会議に
・社内メールが 0(!!)になって、社内コミュニケーションは Teams のチャットにとって代わり、レスポンス抜群

[後日談]
先日、具体的なリモートワークの方法について弊社実例をクライアント企業で講演してきました。質問攻めに遭いましたが。。。
それに最近は「保育園に子供のお迎えに行きます」と言っても、なんとお客様のほとんどが「どうぞ優先してください」とおっしゃってくれますね。
業種、会社の規模によって状況も変わってくるかと思いますが、ツールを活用したり、工夫をしたりして、働きやすい環境が実現できると良いなと思います。
ついでですが、経費関連は全て会社提供のクレジットカード(デビットカードですが。。)ですべて支払ってもらってます。立替金不要で現金手渡しもなく、経費精算システムと連動で便利です。